現地の受付開始直後にどっと送った予約分のお座席リクエストは、すべて皆様のお座席をコンプリートしてました。さすが!私と自画自賛。
オンライン販売であれば、座席位置が一目瞭然で、自分で好きなお座席を選べるので、ちょっと英語などがわかれば、ご希望のお座席を簡単に買えますよね。
でも、事前予約などのリクエスト形式のオーダーの場合って、与えられるお座席を黙って購入していないですか?
実は、リクエスト・ベースでも、お座席の希望って上手に気持ちを込めて伝えれば、ちゃんと通るんです。 あくまでもリクエスト対応のため、確約はできないですが、ザルツブルク音楽祭でも、ルツェルン音楽祭でも、バイエルン国立歌劇場でも、ベルリンフィル・ジルヴェスターでも、チケットオフィスの方にきちんとお客様のご希望が伝わるように、シンプルに心を込めてリクエストしております。
その努力も実って、ムジーク・ライゼンでは、リクエストベースであっても、お客様ご自身では決して入手できないような、ベストなお席をご提供できるようになりました。
人気公演や、手配時期が一足遅かったなどの理由で、なかなか難しい場合も実際ありますが、視野の問題があったり、脚が悪いお客様、通路寄りが良いお客様、右側のコントラバスが見える、左側のヴァイオリンが見える、指揮者の表情が良く見える、3階席の最前列がよい、ピアノを弾いている手が見たいので、センター寄りちょっと左側、平土間前方、中間列、センター、ご予算の上限・・・などなど、皆様のお座席、ご予算のご要望は十人十色、様々ございますが、
なるべくお客様のご予算内で、大満足を得られるベストなお座席をお届けできるよう、日々精進しております。
ムジーク・ライゼンは、お座席にはとーーっても拘ります!!
何故って、自分が過去に何回も、「あぁ~せっかく聴くんだったら、もっといい席で観たかったな~」と悔やんだことが沢山あるからです。
舞台、音楽は、ライヴです。一期一会です。
この日、この瞬間にベルリンに居て、ベルリンフィルのジルヴェスターを観るということは一生に一度しか訪れない貴重な経験なのです。
この楽団or劇場、指揮者、ソリストでこのプログラムを、この会場の聴衆と、あるいは同伴のご家族や恋人、ご友人などとの一体感で、その日の自分の感受性、人生観で観られる事は、もう二度とないのです。
音楽や舞台って、自分の日頃の感性や環境などのフィルターを通して、見ているんです。
なので、同じ音楽を聴いても、同じ舞台を観ても、歳ととともに感じ方っって変わりますよね?
日本のサントリーホールでやっていて、首都圏近郊に住んでいるのであれば、また来れる日も来るかもしれませんし、失望感もそんなに大きくはないかもしれません。
ですが、わざわざベルリンまで、会社を休んで、お金と時間をいっぱいかけて、お気に入りの指揮者、お気に入りのプログラム、憧れのフィルハーモニー・・・と心躍らせて行ってみたら、最悪なお座席で、がっかり・・・というのは、チケット手配のエージェントとしては、決してやってはいけないことです。
どうしても入手が難しくて良いお席が手配できない場合は、事前に承諾を得る必要があります。
「このお座席ならば手配できますが、視界制限があるお席ですが(or かなり舞台から遠いですが or 舞台の裏側から見るお席となりますが)、どうされますか?」と。。
お客様が、「それでも欲しいです、中に入れるだけでも良いです!」と言われれば、現地でも覚悟がありますので、そこまでの後悔や失望はなく、垣間見れるだけでも、喜びでいっぱいのはずです。
このように、お客様のニーズを探求し、応えていくということが、この仕事の最もやり甲斐を感じるところです。
お客様にその公演を十分にご満足頂き、感動して一生の思い出に残るような、ファンタスティックな体験となり、最終的には、人生の糧となっていくぐらい、幸せを感じて欲しいのです。
チケットは、ただの日時限定の紙切れではないのです。
そのチケットには、夢や興奮、憧れ、感動、生きる喜び・・・
色々な素敵な物が詰まっています。
まるで、感動の扉を開く鍵のようなものなのです。
なので、例えお客様が「良席なら何でもいいです。」って仰っても、お座席が割り当てられた後に、もしくは、現地で鑑賞後に「もっと○○の方が良かったです。。」って後悔されないよう、お客様の潜在的なお座席のご希望を、事前に念入りにしっかりコンサルティングします。
第1カテゴリーのいずれか確約で、変更不可
リクエストも不可
なんて雑な手配はしませんよ
まぁ、システム上、いろいろ制約のある場合もございますが、それでも、できる限り、しつこくお座席のリクエストは送り続けます。その熱意が通じて、ご希望に一番近いお席が手配できるのです。
チケット手配はコミュニケーションです。
一方的な手配では、ご満足のいくお席は手配できないですよ。
と私は常日頃より、思っております。
まさにチケット・コンシェルジェですね。。
熱く語りましたが、そんな想いでチケットを手配しております。
という訳で、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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斉川良興