最近、無料公演検索も、休止しており、皆様からのお問い合わせにも、
お時間を頂くことが増えてしまい、申し訳ございません。。
ムジーク・ライゼンは、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
実は、私が、独りでやっているビジネスです。
大きな会社の、大きな事務所でやっているのだろうと、
皆様、お思いかと思いますが、実は、まったく違うんです。
今まで独りで、何とかやってきましたが、ちょっと、歳を取ったせいか、
なかなか、ムリが利きにくくなってきました。。
最近、多少の言語が出来て、クレジットカードとインターネットさえあれば、
ほとんどのチケットは、誰でも自由に買える時代なのです。
もう、高いお金を払って、旅行代理店のマージンいっぱいのプレミアチケットや、
弊社のような、チケット代理店に、手配手数料払って、わざわざ頼まなくても、
自分で好きな席を、好きなだけ、自由に買える時代なのです。
それは、私もよく、わかっています。
私は、ただ、その先駆けを行っただけですから、私の後に続いて、
このビジネスを開く方がいても、ちっとも不思議じゃありません。
ただ、私は、向上心が強いんですね。。
そして、負けず嫌いなんです。
そして何より、粘り強い・・・。絶対に、諦めない。。
(もちろん、お客様が諦めない限りですが。。)
一度、取れなかったチケットは、「次こそ、絶対に取ってやる!」と思って、
執念を燃やし、研究を重ねて、扉を開き続けて、今があります。。
以前、ドイツの、とあるオケのチケットオフィスの方に言われた事があります。
「ミカコは、すごいんだよ!
僕らは、ミカコが、大好きだから、いつも特別扱いなんだよ!!
君は、いつもすごく礼儀正しい、そして、常に感謝の心を忘れない。
そして、チケットを、絶対に最後まで、諦めない!!
君は、絶対に諦めないんだよ!!!
だからこそ、僕らは、いつも、出来る限りの事を、君にしてあげたいと思うんだ。
みんな、君が大好きなんだよ!!!」
なんて素敵で、これ以上ない、褒め言葉!! と思って、
私は、天に昇るほど、嬉しくなりました。
私には、上司もいないので、日頃、誰も褒めてくれる人はいないのですが、
この時、心が奮えるほど、ものすごく感激したのを、今でも覚えています。
そして、別のオケのチケットオフィスの方とも、こんな経験がありました。
その時は、某旅行会社から、グループ手配のご依頼でした。
いつものように、現地のチケットオフィスにリクエストしたら、
実は、その旅行会社は、同時に色々な所に、リクエストをかけていたらしいのです。
そして、現地の手配代行者経由と、ムジーク・ライゼン経由で、同じ日程、同じ枚数の、重複リクエストが、現地のチケットオフィスに届いていたらしいのです。
20枚ぐらいの、結構、大量リクエストです。
私は、そのことを露も知らなかったのですが、
担当者も、私には、最初、その事実を一切、告げませんでした。
彼女も、きっと、確証はなかったでしょうが、日程、枚数的に、日本からの依頼という点を踏まえると、恐らく、依頼元は同じと、気付いたのでしょう。
その時、彼女は、私には、ベストカテゴリーの、かなり良いお席を割り当て、
その手配代行社には、第3、第4の大したことない席を、割り当てたそうです。
彼女は、絶対に、良いお席を割り当てた、私のオーダーを、
依頼主が選ぶと思っていたそうです。
でも、そのツアー会社は、安い席というか、何でも良かったようなので、私の提案した高いお座席は、契約には結びつかず、私は、その大量のお席を、キャンセルせざるを得なくなってしまいました。
その時、私は、こんなに良いお席を、大量に確保してくれたのに、彼女に、キャンセルを伝えなけらばならないことが、大変心苦しかったのです。でも、誠意を込めて、ひたすらお詫びを入れて、謝りました。
すると、彼女は、こう言いました。
「私は、このオーダーが、重複しているって、実は、わかっていたわ・・・。
実は、伝えていなかったけれど、同じ日程、同じ枚数のオーダーが、他の手配代行社からも、同時に来ていたのよ。
だから、私は、ミカコに、一番良い席を割り当てたのよ!
そして、彼らには、第3、第4の末席を割り当てたの。
だから、私は、絶対、ミカコのオーダーが通ると思っていたのよ!
それなのに、結果的に、彼らのオーダーが通ってしまって、すごく残念だわ・・・。
だって、あの会社(=現地の手配代行社)の態度ったら、ものすごい横暴なのよ!
『何でもいいから、とりあえず、席数、確保しろ!』みたいな、強引な言い方してきて、すごいムカついたの!!」
実際に言われた、一言一句は、あまり覚えていないですが、
私が記憶しているのは、大体、こんな感じのセリフです・・・。
そうだったのね~~。。と、私は、最後に、すべてを知るんですが、
私は、その大量オーダーを受注することよりも、
彼女のその想いを知る事の方が、何物にも代え難い価値がありました。
もちろん、私のことを、そんなに大切に想ってくれていたんだ・・・!
という、深い感動もありました。
でも、それだけではありませんでした。
信頼関係は、岩をも通す。。
そして、この事件以来、私は、重複手配をする方を、慎重に見抜かなければならないという、教訓を得ました。
そして何より、やっぱり、そういう浅はかで、儲け主義で、
自分勝手かつ、傲慢な態度の人は、相手には、明け透けて見えるのです。
自分さえ良ければよい・・・。
自分のチケットさえ手に入れば、それでよい・・・。
そういう物の見方、考え方で、独り善がりなご依頼をされる方が、
悲しいことに、弊社にも、かなり増えてきました。
お申込み完了後、手配前の段階で、当たり前のように、
このようなセリフを言う人がいます。
「自分で手配できましたから/手配するので、
オーダーを、キャンセルさせてください・・・。」
何言ってるの?って感じですが、実は、よくあります。
例え、そうであっても、「仕事で、旅行を中止することになって・・・」とか、「旅程が合わなくなって・・・」とか、何か口実はあるでしょう。。と、いつも思うのですが。。
まぁ、正直な人が、圧倒的に、多いですね。。
そして、正直な所、こちらを不快にさせているという、実感がないのが不思議です。
ですが、この方は、一時的に、弊社の手配手数料を節約でき、
自分の納得したチケットが取れたと、ご満悦かもしれません・・・。
でも、次回、もし、その方からご依頼を頂くことがあるならば・・・、
大変申し訳ないですが、その方のご予約順位や、プライオリティ、
何が何でもチケットを取らなければならないという私の使命感は、ガクーンと下がります。
そのような自分勝手な方より、弊社を信頼し、すべてを信じて、チケットを楽しみにお待ちいただいているお客様を、間違いなく、優先にしていきます。
それが、人情という物だと思います。
情けは人の為ならず。。
本当にその通りです。
これまで、現地のチケットオフィスの方々から、それを学ばされました。
日頃からの、信頼関係、感謝の気持ち、お互いを思いやる人間関係があった上で、
すべては、円滑に、ポジティブ循環で、回っていくのです。
自分勝手で、傲慢な浅知恵は、必ず、周り回って、その人に返ってきます。
もし、いつか、本当に、欲しくて仕方ないけれど、自分では手に入らないチケットを、弊社にご依頼いただいた際、そのツケは回って来るのです。
正直、この世で、等しく平等な物なんてありません。
すべては、信用とコネクション・・・。
私は、そう思います。そう信じます。
だからこそ、私には、不思議と、色んなチケットが入って来るんだと思います。
お座席のリクエストを、無理無理ながらも、通してくださるんだと思います。
何故かと言うと、世界中のチケットオフィスの方々には、
地球の裏側にいても、十分過ぎるほど、よく伝わっているからです。
私が、本当に、音楽を愛していて、音楽を愛する日本人のお客様のために、いつも必死でチケットを探していて、彼らのサポートに、いつも心から感謝し、彼らの助けを、心から必要としていることが・・・。
そういう、日々の信頼、信用、努力、感謝、情熱の賜物が、
皆様が、心から待ち望んでいた、たった1枚のチケットに、繋がっていくのです。
例えば、現地のチケットオフィスの方が、
たった1組、入ったチケットを、いったい、誰にあげようか?
そう思ったときに、ふと、喜ぶ私の顔が、浮かんでくるから、
私の所には、チケットがやって来るのです。
偶然なんかじゃ、ありません。
たとえ、今、在庫がなくても、
「入ったら、教えてあげたい!教えてあげなきゃ!」と思っていただけるのです。
それは、彼らの使命でも、義務でもありません。
何とか喜ばせてあげたい、私の役に立ちたいという、
皆様の温かい思いやりであり、愛や慈しみの気持ちです。
私は、長年やってきて、本当に、日々、それを実感します。
それは、お金で買うことなどできない、私のかけがえのない財産なのです。
現地のチケットオフィスの方の中で、
どうやったら、自分のプライオリティを上げられるか?
最初の頃は、そのことを、すごく悩みました・・・。
でも、基本は、やはり、感謝と情熱と信頼です。
たった独りで、やってきているのに、ここまでになれたのも、すべて、そのおかげなのです。
一度失った信用は、二度と取り戻せません。
そのことを、肝に銘じていかないといけないな。。と常々、思います。
チケットは、水ものであり、生ものであり、その辺、シビアですよね。。
外国人は、お愛想というものが余りないので、好き嫌いは、すごくハッキリしています。
その分、特別待遇も、あり得ないほど、ハッキリしています。(笑)
私は、ただのメールでさえ、情感込めて、カラーを出しているせいか、
すごく、相手にとって、インパクトが強いようなので、
不思議と、1年経っても、どの国の人にも、鮮明に覚えられています・・・。
相手の印象に残るって、すごく重要な事ですよね。。
でも、世界から、私の所に集まったチケットは、どこへ行くか?
それは、結局、必然的に、私の中で、プライオリティが高い人の所へ、
流れていくんだということです。
世の中、人の常、そういうものなのです・・・。
皆様のビジネスにも、何かお役に立てれば、幸いです。
そして、これから、弊社をご愛顧いただくお客様にも、このことを、是非、頭の片隅に入れて置いていただけると、お互いに、Win Win の関係が築けると思います。
私だって、皆様に、最高に素敵なチケットをお届けしたいと、心から思っています。
ですから、どうぞ、その想いを、ふいにしないでください。。
私が、皆様にご提供しているのは、単なる紙切れじゃないのです。
皆様が、一生忘れることのできない、感動と、その喜びです。
それを、ご自身でも手配できると思われる方、
そのための手配手数料が惜しいと思われる方には、私の出る幕はないですね・・・。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
ムジーク・ライゼン
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